「悪し妻かたり」2巻のネタバレと感想です。
今回もおもしろかったです!
「悪妻」と呼ばれた娘は災いをもたらすか―
婚家に繁栄をもたらす一族の出ながら
“稀代の悪妻”と呼ばれる水松女。
その実、元夫から酷い暴力を受けていた水松女は、
新たな夫・吉次郎の寛容で誠実な人柄に救われていく。
そんな中、水松女の悪評を信じる家臣たちが
美しい側女を屋敷に迎え…?
ファンタジー名手・大海とむが描く歴史ロマン第2巻!
ebookjapanより
今回もどうなるのか?!二人の仲は深まったのかなー?
続き早速ネタバレをしていきます!
ネタバレ
立ち去ろうとする水松女を呼び止めたのは、いと。
しかし、孫四郎の大きな声を聞いて、いとはすくんでしまいます。
水松女はそんないとをかばい、親しげに声をかけました。
水松女にすがって、いとは涙します。
かつて屋鉄の側女だったいとは、虐げられていたところを水松女に助けられ、逃がしてもらったのでした。
水松女に恩を返すために城に来たのだと話すいと。
吉次郎がいとと親しかったのは、水松女の話をしていたからでした。
それを聞いて安堵を覚えてしまった水松女。
水松女と吉次郎は、気づけば互いに手放しがたい存在になっていました。
惹かれる想いを振り払うように、ついに水松女は、その傍を離れると吉次郎に伝えました。
説得され了承したものの、吉次郎は動揺を隠せません。
水松女を手放したくない吉次郎ですが、屋鉄との生活で深く傷ついている水松女を思い、距離を置くべきかと葛藤します。
吉次郎が水松女の部屋を訪れると……水松女は吉次郎の小袖を、愛しげに抱きしめているところでした。
水松女の本当の想いを悟った吉次郎は、愛を語り、水松女が怖くないように優しく抱き寄せます。
吉次郎の真心に触れた水松女は、共にありたいと本音を打ち明けました。
心のこもった口づけを交わす水松女と吉次郎。
吉次郎の優しい触れ方に、水松女は男性への恐怖を忘れ、ぬくもりを感じます。
手を重ね合わせ、吉次郎は水松女を傷つけないと語るのでした。
*****
水松女との婚儀の準備を進める吉次郎。
水松女は、吉次郎の兄を油断させるため、自分はまだ「悪妻」のままでいるべきだと言います。
しかし、加佐家の者を安心させる必要はありました。
そのために水松女は、自分は部屋にこもり、みなに姿を見せないことにすると決めます。
*****
相変わらず水松女への不信を感じている孫四郎。
孫四郎は、水松女が犬に襲われそうになっているところに出くわしました。
それを美代に、犬をけしかけたと誤解され……?
美代の誤解を解くため、水松女は孫四郎が犬を止めようとしたと説明し、非礼を詫びました。
しかし、水松女への不信からくる孫四郎の言葉が、再び美代を怒らせます。
美代の指摘によって、孫四郎の心は動き始める……?
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穏やかに寄り添い合う水松女と吉次郎。
城の一画に畑を持ちたいと言うので、吉次郎のため、水松女は孫四郎と左馬之介を自分の畑に案内することに。
屋鉄に与えられていたあばら家に向かうと、建物のあまりのひどさに呆気に取られる臣下のふたり。
水松女と時間を過ごすうち、孫四郎は悪評のほうを疑い始めます。
そのとき、吉次郎が怪我をしたと一報が入り……!
感想
想いを確かめ合った水松女と吉次郎、堂々とイチャイチャし始めました!(笑)
ふたりの間の問題は山積みですが、穏やかな交流は読んでいてとても癒されます。
吉次郎の心配りがとても素敵!
孫四郎の水松女への不満もやっと解消されそうです。
孫四郎がいつデレるのか、見どころですね(笑)
それにしても水松女の素の表情、全部かわいい……彼女が平穏な日々を過ごせますように……!
次巻が待ちきれません!